地盤   地盤から建築を考える

 第三章
    地盤改良工事 1  No.5

     今回は不同沈下を防ぐ為の地盤改良工事についてです。

      地盤の改良工事は、一般的に表層地盤改良工事、柱状改良工事(摩擦杭)、支持杭工事の3つに分類されます。
      今回は、表層地盤改良工事について考えていきます。

      表層地盤改良工法が望ましい現場は基礎直下1〜2m程度が軟弱な状況で、その軟弱層以深が安定層である地盤に適応されます。
   


     
表層地盤改良工事の施工手順は
    
   @軟弱層を取り除く

  A取り除いた土に固化材を添加しよく撹拌する

   B約50cm固化材を添加した土を埋め戻す

   C1tローラーにて転圧を行う

   D設計の基礎深度までABCを繰り返す 

    これで改良工事が完了します。

                                        
                     締め固め

       では、表層地盤改良を定着させてよい安定層はどこでしょうか。一般的木造2階建てで基礎形状が布基礎の場合
      (30+改良体の厚さ(m)×10kN/u)以下の軟弱地耐力層がないことが条件となります。ちなみにベタ基礎の場合
      (20+改良体の厚さ(m)×10kN/u)以下の軟弱地耐力層がないことが条件となります。
      また、固化材の添加量は以下のようになります。



         
土質ごとの固化材添加量の目安
           土質     砂質土  粘性土    有機質土       ローム   
       添加物(kg/m            70〜90   100〜120   130〜180    100〜150  

       但し、表層地盤改良は設計より、工事会社の施工能力で地耐力が大きく異なります。
                                                       

                        
               シールドエージェンシー株式会社 ボス・ネット ビルダー・サクセス・ストーリー2004/7/15 9号抜粋

                                

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